盗聴用ボイスレコーダーの種類と特徴

盗聴用ボイスレコーダーの種類と特徴

盗聴用ボイスレコーダーの種類は、あまり多くありません。しかし、それぞれに異なる特徴があるのも事実です。今回の記事は、盗聴器専門店スタッフが種類別に特徴を解説していきます。音声証拠が必要な方は、ぜひ参考にしてみてください。

盗聴用ボイスレコーダーとは

盗聴用ボイスレコーダーとは、相手と行う会話をバレないように録音したり、車内といった無線式盗聴器やコンクリートマイクでは、盗聴することが出来ない場所を盗聴する時に用いる盗聴器を指します。

盗聴器とボイスレコーダーの違い

盗聴器とボイスレコーダーを別物と考えている方もいると思いますが、実はボイスレコーダーも盗聴器のひとつです。とはいえ、市場にある全てのボイスレコーダーが盗聴器なのかと言うと、少し違います。要するに、ボイスレコーダーは、使用者の目的次第で盗聴器にもなりますし、普通のボイスレコーダーにもなると言うことです。

種類と特徴

高感度マイクが内蔵されている盗聴用ボイスレコーダーとはいえ、あまり隠しすぎると上手く集音できない場合があるため、ポケットに収まる小型モデル、視界に入る卓上にあっても違和感を感じさせない偽装品モデルがあります。種類は、以下のとおりです。

  • 小型盗聴用ボイスレコーダー
  • ペン型盗聴用ボイスレコーダー
  • 電卓型盗聴用ボイスレコーダー

上記のとおりです。それぞれの特徴については、重複している部分があるため、表にしました。以下のとおりです。

品番 形状 録音容量 電池寿命 自動録音方式
録音時 待機時
REC-8G 小型 1,152時間 120時間 VOS
REC-8G-L 小型 1,040時間 13時間 31日間 SVOS
REC-4G-L 小型 520時間 30時間 110日間 SVOS
REC-P8G ペン型 1,152時間 7時間 VOS
REC-P8G-S ペン型 288時間 31時間 30日間 SVOS
REC-CAL 電卓型 72時間 72時間 なし

VOSとSVOSの違い

VOSとSVOSの違いは、以下のとおりです。

VOSとは

無音時には録音を一時停止、音を検知すると録音を再開します。一時停止中も本体は起動しており、電池は録音中と同様に消費します。この機能のON/OFFに関わらず電池寿命は変化しません。

SVOS(音声待機)とは

無音時には録音を一時停止して本体が待機状態になり、音を検知すると本体が起動して録音を再開します。この機能をONにしていると、無音時に本体が待機状態となるため電池寿命が延びます。

【注意】待機時間は最大値です。録音動作によって電池を消耗すれば待機可能時間は減少します。

録音容量と電池寿命の落とし穴

録音容量の大きい盗聴用ボイスレコーダーは、長時間の音声データを保存できて素晴らしいと思いますが、注意してほしい点があります。少し考えると分かるのですが、電池寿命が録音容量に対して短いと言うことです。

外部電源を接続した状態で使えば、録音容量一杯まで音声データを保存できますが、単体で使用する場合、録音時間は内蔵バッテリーの電池寿命に左右されます。そのため、外部電源を使用せずに単体で使うことを想定している方は、録音容量より電池寿命を重視しましょう。

単体で長期間録音するならSVOS内蔵モデル一択

単体で長期間録音したい場合は、SVOS内蔵モデル一択で良いと思います。なぜなら、SVOS(音声待機)機能により電池寿命が圧倒的に長いからです。表を見てもらうと分かりますが、最も電池寿命が長いモデルは、REC-4G-Lとなります。110日間は、凄まじい・・・笑

というわけで今回は、盗聴用ボイスレコーダーの種類と特徴について解説してみました。記事が参考になりましたら幸いです。